製品概要
KDviewVC2について
- TIFF、JPEG、JPEG 2000、GIF、PNG、BMPなどを含む60種類以上のラスターデータや、 HP-GL、DXF、DWGを含むベクターデータ、PDFの表示ができるビューア製品です。
- 表示したデータを別フォーマットのイメージファイルとして保存したり、印刷したりすることが可能です。
- 大きいサイズ(A0サイズ超)のデータの読み込みに対応しています。
主な機能
入力
- プリント・プロットデータ、CADデータの表示に対応しています。
- TIFF、PDF、JPEG 2000 などを含む、60種類以上のラスターフォーマットの表示に対応しています。
- 大きい長尺データ(横幅が65,536ドット以上(モノクロ/6A0サイズ/600DPI相当))を読み込めます。
出力
- 開いたファイルを別フォーマットのファイルとして出力(保存)できます。
(V2.0.8.0からは、保存できるサイズが拡大しました。)
(V3.2.1.0からは、代替処理を利用できます。 通常処理で保存できない大きなファイルを保存したいときや、プライベートタグを含まないTIFFに保存したいときに利用します。 ただし、対応フォーマットは限られます。) - 保存するページを指定できます。(V2.0.1.0からは不連続の複数ページにも対応しました。)
- 保存フォーマットが対応するビット数に変換して保存できます。(V2.0.1.0~)
プリント・プロットデータ、CADデータについて
- ペン番号、色番号による線幅、色(カラー出力時のみ)を設定できます。
- HP-GL/2、OFIデータのラスター/ベクター混在データをサポートしています。
- CADデータ(DXF, DWG)の読み込みには複数の制限があります。
詳細については【弊社のDWG, DXF解析処理を使用する製品の制限事項】をご覧ください。 - HP-GL/2を表示する場合、上書き・透過の設定、線端・線接続の形状設定などが可能です。
- 標準GERBER(RS-274D)、拡張GERBERデータ(RS-274X)をサポートしています。
- アパーチャデータの指定が可能です。
表示
- 複数のファイルをタブ形式で表示できます。(V3.2.0.0~)
- 距離計測機能によって、指定した2点間の距離を表示できます。
- グリッド機能によって格子状の線を表示できます。
端に小さな領域ができないようにすることも可能です。(V2.0.8.0~) - サムネイルを表示できます。 (V3.1.0.0からは、KDviewVC2 で表示しているすべてのウィンドウにあるサムネイルの表示/非表示を一括で切り換えることもできます。)
- イメージの全景を表示するパンウィンドウを表示できます。
パンウィンドウには、イメージの表示範囲も表示されます。
この表示範囲をドラッグすることで、イメージの表示範囲の移動や拡大縮小が可能です。 - 表示しているファイルと同じフォルダ内にある、同じ拡張子を持ったファイルを、新しいウィンドウを開かずに切り換えて表示できます。 (V2.0.3.0~ 名前順で切り換え。V2.0.4.0からは、更新日時順/ファイルサイズ順でも表示できます。)
- マルチディスプレイ環境で、複数のディスプレイにまたがってウィンドウを広げることが可能です。(V2.0.6.0~)
- 表示できるサイズの目安については Q&Aのページ をご覧ください。
印刷
- 表示データを原寸サイズまたは用紙サイズに合わせた印刷できます。
- ウィンドウに表示している範囲のみの印刷が可能です。
- 範囲指定モードで選択した矩形の範囲のみを印刷することが可能です。
- 適した用紙(定型)を自動選択して印刷することが可能です。
- 印刷機器、データサイズ、印刷の設定条件によっては用紙を自動選択できない、または正常に印刷できない場合があります。
- 印刷するページを指定できます。(V2.0.1.0からは不連続の複数ページにも対応しました。)
データ処理
- プリント・プロットデータ、CADデータについてはプログラムに拡張子を登録することにより認識します。
ラスターフォーマットデータは自動認識します。- ブラウザのプラグインには対応していません(拡張子の関連付けのみサポート)
- ページ数の多いマルチページファイルを表示する場合、メモリの消費を抑える設定が可能です。
- PDFはイメージデータに変換して表示することも可能です。(V2.0.3.0~)
- カラーデータ(24/8/4ビット)を減色(8/4/1ビット)して表示できます。(V2.0.5.0で処理を改良しました。)
- イメージデータを特定のサイズ(A0~A6)に変換してから表示できます。(V3.2.2.0~)
- 表示データを回転できます(90度単位)。
上下左右に反転して表示することも可能です。(V3.2.0.0~)
その他
- スタンプ(任意の文字、イメージ、バーコード)の合成が可能です。
(バーコードを合成する場合、情報を記述したテキストファイルが必要になります。) - 表示イメージのクリップボードへのコピーが可能です。(選択範囲のコピーや、表示倍率でのコピーも可能です。)
- クリップボードの画像データを、イメージスタンプとして貼り付けることが可能です。
- コピー等で利用する範囲の選択を、多角形で行うことができます。(V1.1.0.0~)
- 表示イメージの選択範囲に対して、[切り取り]、[トリミング]、[外側削除]、[移動]を行うことができます。(V1.1.0.0~)
- KDviewVC2の簡易マニュアルに例を掲載しています。
- パラメータを指定することで、コマンドラインから起動することが可能です。
- ブラウザのプラグインには対応していません
- TWAIN対応のスキャナからデータの読み込みが可能です。
- V3.1.0.1からは、利用できる キーボード ショートカット が増えました。
対応データ形式
ベクターデータ
- DWG (R12J, R13J, R14J, 2000, 2004)
- DXF (R12J, R13J, R14J, 2000, 2004)
- GERBER (RS274X, RS274D)
- HP-GL
- HP-GL/2 (ベクター/ラスター混在可能)
- OFI (ベクター/ラスター混在可能)
ラスターデータ
- BMP (非圧縮)
- CALSG4 (type1, type2(tiled))
- CCRF (Calcomp)
- EDMICS (RLC, MMR)
- FAX (MR(G3), MH(G3))
- FORMTEK
- FX-MMR
- GIF
- IOCA (非圧縮, MMR, IBM-MMR)
- JPEG
- JPEG 2000
- MIE~L
- NSXPRESS
- PCX
- PDF (Portable Document Format 1.7)
- PNG
- Sun Raster (非圧縮, MMR, RLE)
- TIFF (非圧縮, Packbits, G3, G4, JPEG, classF, tiledG4, LZW, DEFLATE)
- TOS_FILE (MMR)
- XDW (DocuWorks)
- XWD
- その他 (EXIF, PBM, PCD, TGA, WMF, FlashPixなど多数)
注意事項
- これらのフォーマットは表示できるフォーマットです。一部のフォーマット(ベクターデータやXDW等)への変換保存には対応しておりません。
- ベクターデータ(プリント・プロットデータ、CADデータ)は、イメージデータに変換して表示します。
- KDviewVC2 からPDFへ保存する場合、イメージ系のPDFになります。
- XDW(DocuWorks)を表示するには別途、富士フイルムビジネスイノベーション社製品 DocuWorks が必要になります。対応バージョンは次の通りです。
ただし、サブスクリプション版の DocuWorks、無償版の DocuWorks Viewer Light には対応しておりません。
- DocuWorks 6.0, 6.1, 6.2
- DocuWorks 7.0, 7.1, 7.2, 7.3
- DocuWorks 8.0 (8.0.3除く)
- DocuWorks 9.0, 9.1 (9.1.5以降をご利用時の注意点)
- カラーデータを操作する場合、モノクロデータと比べてサイズの小さなものしか扱えないなどの制限があります。
- PDFデータを表示する場合、スタンプの合成ができないなどの制限があります。
簡易マニュアル
Q&Aと関連ページ
動作環境
対応OS
- Windows 7
- Windows 8
- Windows 8.1
- Windows 10
- Windows Server 2008
- Windows Server 2008 R2
- Windows Server 2012
- Windows Server 2012 R2
- クライアント環境として動作しているPCでのみ利用できます。
- 64bit環境では、32bitアプリケーションとして動作します。
- 上記以外のOSへの対応について
価格表
型番 | 製品名 | 価格 (税抜) |
---|---|---|
KD-VIW0215 | KDviewVC2 for Windows | 25万円/5ライセンス~ (5ライセンス単位の販売となります。) |
- 製品定価にサポート費用は含まれていません。別途サポート費用が必要です。
>> サポート契約について - 型番には、ライセンス数が付加します。(例)ライセンス数が10の場合:KD-VIW0215-10
- ビューア製品はクライアントライセンス製品になります。
更新履歴
2023年3月3日
バージョンアップを行いました。(V3.2.5.0)
- 10mを超えるベクターデータに対応しました。
- HP-GL/2の[合成設定]を変換形式に関係なく指定できるようになりました。
- DocuWorks のバージョンを確認する方法を変更しました。
2022年10月26日
バージョンアップを行いました。(V3.2.4.0)
- DXF の AutoCAD 2004形式のデータに対応しました。
2022年3月31日
- Windows XP, Windows Vista, Windows Server 2003 のサポートを終了しました。(V3.2.3.1)